ザカリアは祭司であり、彼にはエリサベトというお連れ合いがいました。この二人の間に、後にバプテスマのヨハネと呼ばれることになる男の子が誕生します。彼はイエス様にバプテスマを授けた人として知られています。
ルカによる福音書では、ヨハネの誕生の経緯が、イエス様の誕生に至る経緯と対応するような形で描かれています。ただし、著者であるルカは、ヨハネ誕生の物語においても、救い主が誕生するということを指し示すように書いています。ザカリアの預言も、バプテスマのヨハネが行うことを語っていますが、その中心は救い主が訪れることにあります。ヨハネの誕生は、もちろんザカリアにとって大きな喜びでした。それでも、彼がここで神様を賛美するのは、救い主がこの世に送られるからなのです。…