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団結の力

kazuoによるPixabayからの画像

 

昨日、金沢めぐみ幼稚園の第68回運動会が行われました。今年は新型コロナウイルスの影響も受けて、なかなか練習ができませんでしたが、子どもたちは精一杯頑張る姿を見せてくれました。個人競技でそれぞれの成長を感じられるだけでなく、玉入れ、綱引き、リレーなどの団体競技で友達と力を合わせて頑張る姿にも感動させられました。仲間と一つになることで、一人のときよりも大きな力を発揮できることに気づかされます。

 

アフリカには、「一人の子どもを育てるには、村中の力が必要だ」ということわざがあるそうです。たった一人の子どもであっても、育てるためには親だけでなく、共に生きる人たちの協力が欠かせません。そしてそれは、団結して協力し合えるコミュニティが強いということを伝えるものでもあります。私たちに与えられた力は、協力し合うことで、より大きな力に――場合によってはとてつもなく大きな力になるのです。けれども現代は従来のコミュニティを分断し続けてきました。そうすることで経済力を高めようとしてきましたが、神が人間に与えた力はむしろ弱まり、生きづらくなってしまったのではないでしょうか。

 

世の中は変わってしまったので、今更、以前のコミュニティに戻ることは難しいのでしょう。しかし、コミュニティが人間に不要となったわけではありません。私たちには協力し合う関係が必要です。様々な課題が待ち受けているからこそ、協力し合うことで大きな力を発揮することが必要です。そのために、私たちは教会の中で協力し合うのはもちろん、他の教会や団体との協力も、これまで以上に重要になってくるでしょう。同じ思いを共有できる繋がりを大切に育んでいきましょう。

 

牧師 杉山望