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平和の祈り

inspirexpressmiamiによるPixabayからの画像

 

 あなたの平和の 器にしてください 主よ 私をあなたの 平和の器に

 1.憎しみあるところに あなたの愛があるように 

  悲しみあるところに よろこびがあるように

 2.絶望あるところに 希望の道があるように

  暗闇あるところに 光が満ちるように

 3.慰められるよりも 慰めることをもとめよう

  愛されることよりも 愛することをもとめよう

 赦すことにより 私たちは赦され 神の愛を伝える 平和の器に

 

これは、『教会福音讃美歌』に収録された「あなたの平和の」という讃美歌で、その歌詞はアッシジのフランチェスコの平和の祈りをベースとしています。実際には20世紀初めにフランス人神父が作った詞であったと考えられていますが、清貧と平和に生きたフランチェスコの精神を表していると考えられています。

 

この祈りは、マザー・テレサの「神の愛の宣教者会」の働きを支える言葉となっています。第一次世界大戦中に広まり始め、第二次世界大戦が終わった1945年10月に、国連のある会議の場で読み上げられ、広く知れ渡るようになりました。

 

神は私たちを愛し、慰め、罪を赦してくださいました。イエス・キリストの生涯と十字架での死と復活が、そのことを教え示しています。私たちも、世界の人々と共に、平和の器として、愛と喜び、希望と光、慰めと愛を入れる器となります。神は私たちをそのような器として作ってくださり、私たちの器にご自身の愛と喜び、希望と光を入れてくださるからです。平和が脅かされる今、この平和の祈りを私たちも共にささげたいと思います。

 

牧師 杉山望