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定められた時

PexelsによるPixabayからの画像

 

待ちに待った牧師就任式の日を迎えました。当初は就任直後の2020年5月に行うことも考えていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大のために礼拝に集まることさえ控えるようになり、就任式は先延ばしにせざるを得ませんでした。感染の波は何度かやってきましたが、なかなか実施の時期を定められずにいました。今年の2月13日に就任式の日程を決めたのは、牧師就任から2年が過ぎようとしていたことと、22年度からは牧師と園長の兼務となることが理由でした。教会の皆さんに呼びかけて、奉仕の分担も決めつつある中、再度の感染拡大が起こり、またしても延期せざるを得なくなりました。その後、役員会で改めて日程を考え、総会で決定し、必要な奉仕をみんなで担うことを確認し、祈りのうちに今日を迎えました。

 

私たちは最善と思う計画を立て、その実現を願いますが、必ずしもその通りにはなりません。しかし後から振り返ってみると、思いもよらなかったその出来事が、時にかなったことであったと気付かされることがあります。『何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある。』(コヘレトの言葉3章1節)とあるように、私たちの思いを超えて、時を定められる神を、私たちは信じ、畏れ敬っています。

 

就任式の案内は『バプテスト』誌にも掲載され、全国諸教会から覚えられ、祈られています。バプテスト教会は「各個教会主義」ですが、互いの繋がりと協力を大切にしてきました。その中で、『ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。』(コヘレトの言葉4章9節)と言われていることが真実であったことに気づかされます。金沢に足を運んでくださる方々がおられます。オンラインで参加してくださる方々もいます。この喜びと祝福を分かち合って、この繋がりと協力の中にも神が伴い、主の御業のために私たちがますます用いられることを期待しましょう。

 

牧師 杉山望