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危機の先を見据えて

Thái PhạmによるPixabayからの画像

先週は北陸三教会での交換講壇が行われ、私は福井教会の礼拝でご奉仕をしてきました。連盟の「全国支援・地域協働プロジェクト」への申請が、理事会において継続審議となったばかりでしたので、どんな様子だろうかとドキドキしながら伺いました。皆さんからは、このことについての落胆や戸惑いの言葉が聞こえてきました。ただ同時に、前を向いて歩んでいこうという思いも伝わってきました。それにはいくつかの要因があったと想像しています。福井教会が始めた「誰でも食堂・ゆうやけこやけ」が前週の金曜日に行われ、大人・子ども・スタッフも合わせて30名が集ったこと。2年前の無牧師時代に集っていた方が、4週ほど前から再び来られていること。仕事のために小松へ行っていた青年が福井に戻って来たこと。台湾からの留学生が友人と共に前週から礼拝に来ていること、など。思った通りには進んでいませんが、予想外の出会いも与えられていることが、前向きな思いにさせられる要因となっているのでしょう。

 

金沢教会では、先週の信徒会で田口園長から「金沢めぐみ幼稚園の現状と将来への展望」についてお話していただき、CSのクラスでの分かち合いと祈りのときをもちました。1995年には廃園に向かっていましたが、教会の祈りと幼稚園関係者の献身的な働きによってその危機を乗り越えて、現在までこの働きが続いて来ました。めぐみ幼稚園は創立以来、聖書が示す愛の教えをすべての基本としてきました。聖書の教えは、「自分を愛するように、あなたのとなり人を愛しなさい」という言葉に集約されます。ですから、めぐみ幼稚園では、子どもたちが何よりも「人を愛する力、人を愛する能力を持った人間」になることを願い、祈りをもって保育が行われています。このような幼稚園の働きは、教会にとって聖書の教えの実践そのものであり、教会の大切な働きです。これから新たな決断が必要となってくるでしょう。コロナのために、幼稚園の活動に関わる機会は減っていますが、幼稚園の働きも覚えてお祈りください。

 

牧師:杉山望