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フェアトレード

vandelino dias JuniorによるPixabayからの画像

 

7月25日にフェアトレード“アジール”の中谷さんのお話を聞いてから、教会としてもフェアトレードに携わることができないか、ということを役員会で検討してきました。先月には短縮信徒会で皆さんからのご意見もいただき、改めて中谷さんとも交渉しました。そして今月から、教会の中でフェアトレード商品の販売を始めました。教会の事業として行うことは困難ですので、教会会計とは分けて、こちらには収入も入らなければ、支出も出ないように工夫して行います。商品もまずは様子見として、アジールで扱っているものの中から賞味期限の長いコーヒーや砂糖、塩などを少量、置くことから始めています。

 

フェアトレード団体の認証をする組織としては、「世界フェアトレード連盟(WFTO)」や「フェアトレード・ジャパン」があり、それぞれの認証マークがあります。スーパーなどでも、そのマークがついている商品を見つけられれば、フェアトレード商品を買うことができます。また、フェアトレードを事業とする「第3世界ショップ」もあり、こちらは生産者と直接対話をし、顔の見える関係を築いています。アジールでは、これらのマークがついていない商品も扱っていますが、国内外問わず、公平な取り引きと判断された商品とのことです。

 

当面は日曜日の午前中のみ販売対応をしますが、それ以外の時間でも牧師が可能なときは対応したいと思います。早速、先週の金曜日には、英会話クラスの方々にご紹介することができました。購入者の輪が広まっていくならば、商品を増やしたり、対応する曜日を増やしたりすることがあるかもしれません。

 

フェアトレード商品は、普段店舗で目にしている商品よりも価格が高くなりますが、そのことは店舗の商品が「安すぎる」ということに気づくきっかけになるかもしれません。フェアトレードとは「公平・公正な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」です。このことを通して、「公平・公正な世界」の在り方にも思いをはせてみましょう。

 

牧師:杉山望