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やっぱり続けていてよかった

Neil GibbonsによるPixabayからの画像

先週金曜日、東京オリンピックが開幕しました。新型コロナウイルスのパンデミックのために一年延期されたことが遠い過去のことのように感じられます。オリンピックを開催するかどうか、あるいは開催するとしても観客を入れるかどうか、など、直前まで決まらなかったこともありました。感染症の専門家からは感染拡大のリスクが提言されていましたが、提言で予想されていたように感染が急拡大しています。、過去のスキャンダルによる開幕直前での辞任・解任も相次ぎました。過去にはJOC会長や組織委員会会長の辞任もありました。一部では、「呪われたオリンピック」だと言われている今大会が、無事に終えられるかどうか、先行きは未だ不透明です。そんな中、米紙のインタビューで「五輪をやめることは一番簡単なこと、楽なことだ」と語った首相の発言がインターネット上で大きな反響を得ました。やめる判断をするタイミングは何度もありました。将来、今大会を振り返ったときに、「やっぱりやめておけばよかった」と言われることにならないことを願っています。

 

「やめるのは簡単」というのは、一概に真理とは言えません。やめたくてもやめられないことも多々あります。やめるために必要なこと、負わなければならないこともあります。それでも、やめるより続ける方が難しいということもあるでしょう。一時は教会員が一人だけとなった福井教会にも、やめる判断をするタイミングはありました。しかし一人でも礼拝を続けたことで、平良牧師の招聘が起こり、一人、また一人と共に礼拝する人が集められてきました。先週はその福井教会で「牧師就任・増築記念感謝礼拝」が行われました。コロナの感染状況を鑑みて、金沢からもZoomでのオンライン参加となりましたが、そこには日本各地から、さらには海外からの参加者もおられ、みんなで福井教会の新しい歩みをお祝いし、祈りを合わせました。福井教会の歩みは、これまでも、またこの先も山あり谷ありでしょう。それでもこの感謝礼拝では「やっぱり続けていてよかった」と思える時となったのではないでしょうか。私たちにはいつも最善を選ぶことは困難ですが、その時々の決断が神様に祝福されたものとなる導かれ、あるいは方向を正されるように祈りつつ歩んでいきたいと思います。