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神様の物語

bigter choiによるPixabayからの画像

先週の金曜日に行われた「経験年数3~5年の牧師・主事オンライン研修会」に参加しました。私も幹事の一人として企画・運営に携わってきましたが、全4回に分けて行った研修会を無事に終えることができてほっとしています。従来は一か所に集まって2泊3日のプログラムで行っていた研修会であり、直接顔を合わせ、食事を共にしながら過ごすものとオンラインの研修会では全く同じようにはなりません。それでも北海道から沖縄まで、各地の教役者が共に学び、それぞれの経験を語りあうことで励まされました。このような機会を与えてくださった主に感謝します。これからは牧師に限らず、このような研修の機会が増えてくるかもしれません。ぜひ皆さんも積極的にご参加ください。

 

先週の研修会では、西南学院大学神学部の濱野道雄教授にお話をしていただきました。その中で先生は、聖書を「台本」として読む、という考え方を紹介してくださいました。聖書では、天地創造から始まって、出エジプトなどのイスラエルの歴史が物語られ、新約聖書ではイエス・キリストが登場し、十字架の死と復活の後に教会の歴史が始まります。この教会の歴史は聖書の後の時代も続いており、私たちもそこに含まれています。これらの物語において主人公は一貫して神様(イエス様)です。イスラエルの人々などの登場人物は、全てが主人公である神様との関係の中で捉えられています。私たちも、神様を主人公としたこの世という舞台の上に立っており、神様が目的を定めた舞台の中で、私たちにもそれぞれの役割が与えられています。

 

この物語の結末は「終末」として約束されており、聖書にもそのことが記されています。私たちには終末のことを明確に知ることはできません。教会も、この世がどのようになっていくかということを知っているわけではないのです。ただし、主イエスによってその方向性が示されています。つまり、神様がこの世(神様の物語)に込めた想いが示されているのです。その方向に向かって、どのようにこの舞台を作り上げていくか、ということを、私たちは教会の内外で対話しながら考えていきます。今、この舞台はどのような展開になっているでしょうか。私たちは、この舞台の中でどんな役割があるのでしょうか。主役である神様とどのような関係にある者とされているでしょうか。神様の約束の中にある希望をしっかりとつかみながら、これからの神様の物語を考えていきましょう。