David MarkによるPixabayからの画像
わたしたちは、世界の人々共に、去る2月1日、ミャンマーの国営放送から、ミャンマーに非常事態宣言が発令されたことを知りました。そして、アウン・サン・スー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領をはじめとする人々が拘束されたことも聞き及んでいます。
その知らせは、わたしたちを驚かせ、キリスト者として今、ミャンマーの自由と平和のために心から祈らずにおれません。
先の大戦において、1941年12月、日本がイギリスとの宣戦を布告するや12月末には、ビルマ(現在のミャンマー)侵攻作戦が開始されました。この戦争によって、日本が当時のビルマの人々に測り知れない傷跡を残してしまったことを、わたしたちは今も深い悔いの祈りと反省をもって記憶しています。
それゆえにこそ、歴史的な反省に堅く立つわたしたちは、国軍によるクーデターによって文民統制が壊されることは容認することはできず、日本とミャンマーとの和解と平和的友好関係と共に、ミャンマーが自由と人権、そして平和をもって繁栄することを心から祈らずにおれません。
従って、わたしたちは今、ミャンマー国軍が非常事態宣言を解除することを願い求めると共に、以下のような祈りの課題をもって「祈りの輪」を、エキュメニカルに、教派を超えてこの日本の諸教会に広げていくことを呼びかける次第です:
*ミャンマーにおいて非常事態宣言が一日も早く解除されますように
*この度の非常事態宣言下で拘束された人々が一日も早く解放されますように
*ミャンマーの社会が一日も早く自由と平和を回復しますように
*ミャンマーにおけるキリスト教会の宣教と少数民族の人権が守られますように
*現在、日本で暮らす在日ミャンマー人の方々の人権と安全が守られますように
わたしたちは、以上の祈りの課題をもってミャンマーをめぐる「祈りの輪」がこの日本のキリスト教会の間で拡げられていくことを呼びかけます。
2021年2月5日
日本キリスト教協議会 総幹事 金性済
東アジアの和解と平和委員会 委員長 飯塚拓也
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