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北陸の交わりから分かち合う祝福

klimkinによるPixabayからの画像

本日は今年度初めて、富山小泉町教会との交換講壇を行います。金沢教会では閔丙俊牧師に説教をしていただき、富山小泉町教会では杉山が説教をいたします。毎年、第五週の日曜日に両教会の間で行ってきた交換講壇でしたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大のために、第五週の日曜日があった5月と8月の実施を見送って来ました。北陸の交わりとしては、例年11月23日の休日に金沢、富山、福井の3教会で行ってきた交流会も断念せざるを得ませんでした。

 

それでも、北陸3教会の交流が断たれたわけではありません。23日には交流会に代わってそれぞれの教会の牧師と執事の代表者が集まって「北陸伝道協議会」を行い、福井教会のこれからの宣教のことを話し合い、協力を確認しました。3月までお一人で礼拝を守ってきた福井教会は、4月から新たに平良憲誠牧師を迎え、現在の教会員は7名。既に老朽化した牧師館を解体し、年明けには礼拝の場となっている牧師館リビングを増築することを計画しています。北陸3教会と中部地方連合の祈りとして、連盟の“地域共同プロジェクト”への申請の準備を進めようとしています。

 

金沢教会の“ミッションステートメント”の第3項には、「私たちは日本バプテスト連盟における北陸伝道の拠点教会として、近隣教会との協力関係を築きつつ、伝道を推進します」、とあります。連盟には290の教会が加盟しており、協力と連帯、交わりを喜び、協力伝道に励んでいますが、今後は全国規模の活動は減っていくことが予想されます。そのような中で、“北陸”という特殊性を共有し、顔を合わせて会い、祈りを合わせることができる北陸3教会の連帯と交わりはこれからも貴重です。

 

富山小泉町教会では、10月18日に本多英一郎元牧師(現・三島教会牧師)を説教者としてお迎えして、宣教60周年記念礼拝を献げられました。コロナ危機の最中ではありましたが、記念讃美歌や記念Tシャツを作り、記念誌作成にも意欲的に取り組んでおられます。60年のうちの40年は伝道所として歩み、閉鎖の危機もあったそうです。その危機をも乗り越えて、小泉町教会は忍耐強く宣教の働きを担って来られました。「コロナ危機のように予期せぬ事態の直面することもありましょう。しかし、先立ち給うキリストに従って、全力を尽くして宣教の一端を担って下さい。それには大きな報いが伴うのです。」とは、本多先生の言葉。交換講壇を通して、両教会に主の祝福がありますように!